この記事は、Engineering Manager vol.2 Advent Calendar 2019 2日目の記事です。
この記事は、エンジニアのマネージャーになって1年ほど経験した私が、マネージャーに必要なスキルの中から今自分が一番足りていないと思うファシリテーションについて書きます。
まだまだ若輩者のため、この記事へのご指摘はいつでもお待ちしております。
ファシリテーションとは
会議において、段取り・進行など会議を円滑に進めることや、参加者の意見の促進など相手の内面を引き出すことです。
MTGにおける司会者のような役割で、その役割を担当する人のことをファシリテーターと呼びます。
おそらくビジネス用語だと思うのですが、私は最初に聞いた時は全くわかりませんでした。(近くの同僚から聞いた)
なぜ必要か
マネージャーに就任して、当たり前ですがエンジニア内外関わらず人と関わる機会が多くなりました。
その中で、人とのやりとりでリードする立場を期待されることが多くなり、相手とのやりとりの中で最適解を見つけていくためには効果的なファシリテーションが必要だと感じるようになりました。
ファシリテーションスキルがあれば、MTGでも1on1でもディスカッションでもより早くゴールに進めることができます。
ファシリテーションスキルとは
ファシリテートとは「容易にする・楽にする・促進する」という意味です。
そして、この言葉は「人は主語にならない」となってます。つまり、モノやコトに対して容易にする・促進するということです。
つまり、ファシリテートするとはただ司会の立場で場を回すのではなく、相手に対して「何か」を促進することです。「何か」というのは、その場によります。
アイデア出しのMTGであればアイデアを出させること、目標を設定するのであればその人の内面を引き出してあげること、といったように、です。
前置きが長くなりましたが、ここからファシリテーションのスキルについて書いていきます。
ファシリテーションを意識する
スキルかと言われれば微妙かもしれませんが、一番重要なのは意識することだと思います。
ファシリテーションはMTGの場で必要というのは自明ですが、1on1も席での会話も、広義で言えばMTGです。
その時、ただ会話するのではなくファシリテートを意識することで、普段の会話が1段階レベルアップすると思います。ましてや、マネージャーになったからにはあらゆることの調整をする必要があり、
そのための普段のコミュニケーションはとても重要で、どこにでも情報は転がっています。
それらの情報を見逃すことなく拾い上げていくことは、マネージャーにとって重要なスキルだと考えています。
知識を共有する・要約する・噛み砕く
主に相手から意見を出してもらいたい時、意見が出てこないのは質問の投げ方の問題かもしれません。
何より、相手は自分に何を求められているのか、理解していない可能性もあります。
なので、ファシリテートする際には、まず前提をお互いが理解しているかを確認し、もし前提が違う場合は相手に求めている情報を要約し、理解するまで伝えてあげることが大事です。
いきなり意見を求められて、自由に発言できるのは体感でおよそ1割程度です。
残りの9割の人たちは、正解がわかるまで話をしようとはしません。なので、正解があるものを出してあげる必要があり、そのために正解があるというように相手に要約して伝えてあげると、相手もその正解に沿った回答を出してくれて、その後のMTGがスムーズに進む傾向があります。
言われたことの意見を受け止める
相手が言ってくれた意見が、自分の意図したものではなかった場合でも、相手は何かしら自分の考えを持ってその発言をしているはずです。
ただ頭ごなしに否定するのではなく、自分の中に一度落とし込んで、その意見を話した意図を考えることで新しい発見があるかもしれません。
もしかしたら、間違っているのは自分で相手の発言の方が正しいかもしれません。受け止めたことで次の展開が良いものになる可能性は、常に意識する方が良いと思います。
最後に
自分もまだまだできていないですが重要だと思うことを書きました。
マネジメント系のAdventCalendar初参戦なんですが、こんな記事で良いのか不安ですが誰かの参考になれば幸いです。
他にもこういう点もスキルだというものがあればぜひ教えてください。