TAMINIF’s blog

大阪在住のWebエンジニア。iOSアプリもやってます。勉強会にも参加してます。最近はマネージャー色強め

転職しました

表題の通りです。 一つの節目として、これまでやってきたことをまとめます。

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From: ウェブリオ株式会社(2015/11〜2021/01)
To: Repro株式会社

ウェブリオでやったこと

エンジニアとして入社しましたが、約5年の間で結果的に多くのことを経験させていただきました。

Node.js, Perl, Java, Swiftを使った開発

Webエンジニアとして入社しましたが、PHPしかできなかった自分でも多くの言語の読み書きができるようになりました。
特にNode.jsは、エンジニアの中だけで技術選定から開発・運用まで経験させていただき、そこからNode.jsに深く関わるようになって、関西Node学園のOrganizarまでやるようになったことは、人生の大きな影響の一つです。またオフラインで勉強会できるようになりたいね。。

開発チームの窓口となって、要件/仕様の調整

エンジニアサイド <-> ビジネスサイドの間に入り、ヒアリングから要件をまとめ開発チームに持ち帰って設計という、機能開発一連でマネジメントしてました。
当時のウェブリオの開発は、営業やマーケターの要望が開発者個人に依頼しており、誰が何を開発しているのかわからないという問題がありました。
そのため、情報を可視化するため窓口を一本化し、開発できるレベルに要件をまとめ開発チーム宛に展開するやり方に変えていきました。タスクやドキュメントの管理場所が変わっていったり、ヒアリングの際にエンジニアに同席してもらって業務知識を得てもらうなどやり方は今でも色々試していっているため、完成させたわけではありませんがその時の最適なやり方を作れたのではと考えています。

コードを管理し続ける経験

前職は受託開発だったため、テストコードを書いたことがなかったりレビューする文化がなかったりしたのですが、自社開発でコードを管理する経験を得ることができました。
特に、可読性・保守性の悪いコードを書いて、その皺寄せが帰ってきた時には、リーダブルコードの重要性を思い知らされました。
リーダブルコードも今では新人エンジニアに必ず勧める本になっています。またこの時に、今の自分が書くコードは、過去の別人が書いたコードだから記憶に頼らないコードを書くということを考えるようになりました。

開発チームのリーダー

2018年の夏から約2年半、開発チームのリーダーポジションを担当させていただきました。元々開発リーダーがいなかったこともあって、自分なりにリーダーとは何をする人か勉強しながらやっていました。
自分が他社のCTOポジションの人と交流がないため、聞いたことや勉強会で質問させてもらったことを元に、何が正解かをずっと考えていたと思います。
CTOやVPoEと呼ばれるポジションとは違って、役割に縛られず開発チームのためになることならなんでもやっていたと思います。

給与レイヤーと評価制度の作成

リーダーをやる上で、一番やりたかったことをやらせてもらいました。目的はエンジニアの評価の透明化と採用をしやすくすることでした。
社内では給与への不満と評価の不透明さを聞くことが多く、採用では応募はあり面接して内定まで進めても、条件面談で折り合いがつかないことも多く、今のエンジニアの市場にマッチしていない課題感がありました。そのため、エンジニアを別の給与テーブルで管理し、何をどこまでできるかでレイヤーを策定する制度を作りました。
チームメンバーへヒアリングして経営会議に稟議書を出して、説明して承認してもらう経験も初めてでした。会社の制度を変えるために必要な動きを経験することができました。

組閣

開発メンバー一人一人と対話する時間を設け、どんな技術に興味を持っているかやどういうものを開発していきたいかをヒアリングしつつ、プロダクトごとに開発チームを配置することをしました。
チームの人数をバランスで決めるのではなく、どうプロダクトを成長させるか、その際に最も適切なメンバーは誰かを限られた人数で調整しチームにアサインしていきました。(慢性的に人は足りませんでしたが。。)
チームに対して、人が抜けたから採用するのではなく、必要なメンバー要件を言語化してその要件を満たせる人材を探すという考え方もこの時に得られたと思います。

考課

メンバーの昇給を決める会議に参加し、メンバー全員の評価に責任を持つ立場を担当しました。このため、期末は大体憂鬱でした。
メンバーの成果を説明する必要があり、そのためには成果を可視化する必要があり、それが苦手なメンバーも多かったため、それに対するサポートも多くやりました。
面談の中で話を聞いていると、本人は成果と思っていないものの他の人が聞いたら成果と言えるものが大体の人は持っており、ヒアリングで引き出してあげる必要性や手段についても経験し学ぶことができたと思います。

採用

新しく開発者を採用するための一連の流れを担当しました。必要な人材の要件出しから、募集要項の作成、採用課題の採点、面接、条件面談とほぼ全て担当していました。
最初はただエンジニアであればと考えていましたが、試行錯誤する中で組閣と同じように全員が同じではないということに気づきアップデートしていきました。
あまり成功体験は持っていないのですが、多くのエンジニアと話をする中で多くの価値観に触れて、影響を受けたこともあったため、自分の成長はあったと思います。
「How Google Works」という本には、「採用は最も重要な仕事」という章があり、採用に関わることは大きな成長が見込めることであり、全ての社員は採用に関わるべきということの説明が書いてあるため、これもいろんな人にお勧めしてます。今後も採用には関わり続けたいと考えています。

できなかったこと

チャレンジしながら、結果的に力不足でできなかったこともあります。

マネジメントと両立したリード開発

リーダーになってから、一番影響を受けた資料が伊藤直也さんの問題から目を背けず取り組むです。元々は「ELASTIC LEADER SHIP」の伊藤直也さんの章で知りました。
どれだけ良い環境を作っても、それで問題が解決するわけではないという観点はとても影響を受けました。
ただ、特にコードにおいて問題点を自分で解決することは、開発リーダーになってからほぼできなかったことです。
コードを書く時間も確保して書いてはいましたが、リソース不足で機能開発をすることが多く、結果的に問題解決がそこまでできなかったことは力不足だったと感じた部分です。

チーム開発におけるメンバーへの成功体験の提供

自分がエンジニアとしてチームメンバーだったときは、機能開発やリプレイスなどでリリースしてからの成功や失敗も含めて体験することができました。
ただ、その経験をマネージャーとしてメンバーに還元できたかというと、それはできませんでした。
プロダクト開発の現場で一緒に開発することができなかったこともあって、会社の資産を有効活用できなかったという点でできなかったことの一つです。

学んだこと(考え方が変わったこと)

入社する前と今まででたくさんのことについて知ることができました。成長を感じられたと思います。

Team Geekはチームでやっていくためのバイブル

最初に見たのはどこだったか忘れましたが、今では自分が最初にお勧めする本です。リーダーとなった時にも改めて読み返しました。
チームで開発をしていくために重要なことや取り組む心構えについて書かれている本で、メンバー全員に読んで欲しい本だと思っています。
HRTの精神は開発チームのバリューにそっくりそのまま入れています。

自分が働くことの価値提供について考える

働くことにおいて、以下のことを考えるようになりました。

  • 自分はなぜこの会社で働いているのか
  • この会社で働くことで、自分に良い影響/学びはあるのか
  • 自分がこの会社にいることで、会社にどのような良い影響を与えられているか

ある人から教えてもらった「会社と社員はWin-Winであるべき」という考え方を自分も真似するようにしています。自分だけが得をしてもダメだし、会社が搾取している状況もNGだと考えています。
働いていて、やりたくないことや自分の成長が感じられないのであれば、その会社に固執する必要はないし、自分が働いていて会社のためにならないのであれば会社のためになるようにするためにどうすれば良いか考えて、お互いにメリットがあるようにすることを常に考えています。

自分はチームを作っていくことをやりたい

自分が一番モチベーションを持てるのは、目標のために、必要かつ最短距離で達成できるチームを作ることで、そのために自分ができることを全てやっている時だとわかりました。
ウェブリオでの経験で言うと、開発チームのリーダーを打診されて、開発チームを現状から打破するときが一番がむしゃらに働き勉強していたと思います。
そのために必要なことはなんでもやってきましたし、なんでもやることは全く苦ではありませんでした。
特にエンジニアという肩書きにこだわることもありませんでした。もちろん開発もしていたいですが、それが目標達成において最も必要かということが先に来るようになっています。
なので、これからの仕事探しは、現時点では基本的に上記のことを考えてやっていきたいと考えています。

まとめ

ここの話は全て職務経歴書にもまとめます。
上記の内容は、まだウェブリオでしか経験していないためN=1でしかありません。他社で同じことをやろうとしても上手くいかない可能性があります。
それでも、これまでやってきた経験を他社でも成果として出せれば、自信になると思っているので、どうにか自分の力に変えていきたいです。
最後に、多くの経験をさせていただいたウェブリオには感謝しかありません。入社して良かったです。
稚拙な文章ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。転職した理由などは今のところ書く予定はないので、Twitter等で質問してください。